静岡県磐田市と株式会社ベルタ(東京都港区)は2025年12月10日、「プレコンセプションケア(受胎前からの健康づくり)の推進に関する連携協定」を締結しました。10〜30代の若年層を主な対象に、市民向け啓発動画の制作やスポーツイベントを通じた普及啓発などを行い、将来の妊娠の有無にかかわらず健康リテラシー向上を図るとしています。
プレコンセプションケアは、食事・運動・睡眠の見直しや性と生殖の正しい知識の習得、メンタルヘルス支援などを通じて「将来の選択肢を広げる健康づくり」を行う考え方です。国は2025年5月に「プレコンセプションケア推進5カ年計画」を策定しており、こども家庭庁も男女双方の主体的な健康管理を重要政策に位置付けています。一方で、若年層が自分の身体やライフプランを学ぶ機会は十分でないとされ、情報不足が不安の要因になっていると指摘されています。
協定では、プレコンセプションケアの普及啓発とライフコースに応じた健康支援を柱に、市民向け動画や結婚・妊娠・共育て支援プログラムでの映像活用、スポーツチーム・大学との啓発イベントを展開します。母子健康の基礎となる葉酸摂取の啓発冊子や妊婦向け防災冊子、葉酸サプリメント(5日分)の提供も盛り込みました。磐田市は「スポーツのまち」として健康づくりに力を入れてきたことから、スポーツ分野と掛け合わせた取り組みは全国初の包括モデルと位置づけられています。
ベルタはこれまで全国300以上の自治体と連携し、妊活や産前産後、更年期などで延べ150万人以上にサービスを提供してきました。今回の協定は、国の方針と連動した地域発のモデルケースとして、今後他自治体への横展開や若年層向け教育コンテンツの高度化につながる可能性があります。少子化と若年人口減少が進む中、若い世代が早期から自分の将来を考える「気づきの機会」をどう増やすかが、今後の政策・企業連携の焦点になりそうです。
【取り組み概要】
市民向け・支援プログラム向け啓発動画の企画・制作
スポーツチーム・大学と連携した啓発イベント
葉酸摂取・妊婦向け防災冊子と葉酸サプリ(5日分)の提供
source: PR TIMES
